 
今回のテーマは、「患者さんとのコミュニケーションを良くするためには」というテーマでの開催でした。
(写真右)新しい本を説明する当社濱川社長 |
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当社チーフインストラクタ島川久美子が講師をいたしました。研修テーマのひとつである様々なクレームは、患者さんと医療従事者とのコミュニケーション不足によるものや、職員間のコミュニケーション不足によって引き起こされものも少なくありません。
研修では、「コミュニケーションとは何か」「コミュニケーションの方法にはどのようなものがあるのか」「コミュニケーション(直接対話)をとるためのロールプレイング」を3時間にわたって行いました。自分の言いたいことを伝えることの難しさ、相手のことを理解するために聞くほうがしなければならない努力を具体的に話しました。 |
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最初は、「他己紹介」です。この手法は島川の得意とする手法のひとつです。あまり知らないもの同士が、短時間で相手のことを聞きだし、それを発表するというものです。
2分間で相手に質問し、できるだけ魅力ある人としてその人を紹介すると言うものですが、なかなか質問ができないと言うことを実感できると同時に、まとめることの難しさを実感しました。この訓練は、なるべく短時間に患者さんの情報を的確に聞き取るためのものです。 |
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次に一方的な情報の通達がどの相手に伝わるかの実験でした。15名の受講生がその質問に一致した見解が出ずに、15通りの解釈が出た事による驚きがありました。苦情対応のロールプレーイングをしましたが、患者さんの訴えをきちんと聞くことの難しさを体験しました。 |
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臨床で患者さんに伝える内容は確かに、治療方針や、注意事項が多いです。そのためにどうしても無意識に事務的になりがちになります。コミュニケーションとは情報と感情を一緒に伝えるものです。治療方針や、注意事項を患者さんに伝えるには、「是非守って早く病気を治しましょうね」という気持ちのこもった対応が必要だということが、今回の研修の成果でした。 |
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