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前回に引き続き転職願望を取り巻く気持ちについて解説します。
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4)勤務地
勤務地は物理的です。現住所で通勤できる医療機関には限りがあります。自分のキャリアプランやライフプランに大きく左右されます。何らかの事情で転居出来ない場合は、看護師として何を目指すかを明確にして、転職活動をしなければなりません。
一方、転居を伴っても転職が可能な場合は、まず自分のライフプランやキャリアプランが、転居に伴う転職が自分の目指す方向とあっているかどうかを確認してください。人によっては、「まず転居してから就職を決めよう」とか、「とりあえず就職して、それから自分に合う病院を探そう」と考えている人がいます。確かに遠隔地からの就職活動は、色々な制約があります。だからといって、手抜きの就職活動は後で後悔します。仕事もなく転居して、その後仕事を探すとなると、どうしても不安が先に立ち、焦って就職を決めてしまう人が多いです。
また、「とりあえず・・・・」も同様のことが言えます。転居と転職という大きな生活の変化は、自分が思っているよりも大きなストレスを抱えることが多いです。そんな中での転職活動は満足いくものが出来ない可能性が高く、上手く転職できたとしても、あなたのキャリアに傷がつく可能性があります。なぜならば、このような気持ちでの転職は、「誠意のない人」とみられる可能性があります。転居を伴う転職は、時間に余裕を持ち、出来るだけ情報を収集し、1週間から2週間程度は転居先で、病院見学や面接の時間に宛てるくらいの余裕があればよいですね。
5)勤務条件
勤務条件といえば、給与に目が行きがちです。しかし、給与以外にも色々な勤務に伴う条件があります。たとえば、研修体制(准看護師から正看護師になるための援助体制や看護スキルアップのための体制等)や、福利厚生施設やその利用率、有給休暇の消化率、残業、寮や家賃補助等色々なものがあります。
本来はそれらすべて含めて給与です。自分のライフプランに応じたものがあるかどうかをチェックしてください。人によれば、福利厚生をあまり聞くことは、良く思われない。というアドバイスをする人がいます。確かにある意味では正解です。しかし、自分が長く働こうとする病院である限り、きちんと質問しなければなりませんし、回答を嫌がる病院はこちらからNGを出すくらいの気持ちが必要です。
6)職業意識
転職しようとする看護師の多くは、看護師という仕事に誇りを持っておられます。看護師として入職し、看護技術を高めることが第一の目標であり、それが患者さんの利益と一致しています。そこに喜びを感じ、モチベーションが高まります。しかし、結婚、出産と時の経過と共に、一番大切なものが変わってきます。
看護師としての職業意識は相変わらず持ち続けているにもかかわらず、第一の目標が変わってきます。その時は、自分にとって最も必要であるものを順番に挙げてみてください。そして、どのような方法で勤務を継続できれば、看護師としてのモチベーションが高く保てるかを冷静に判断することが大切になります。パートであれ、派遣であれ、看護師という仕事を継続することは同時に職業意識を持ち続けるように自分の生活をコントロールすることが大切です。
7)人間関係
医療機関の仕事は、人間関係がベースで成り立っています。仕事を継続するのが厭になるきっかけは、この人間関係が多いようです。上手い人間関係を構築するのが上手い人と下手な人がいます。面接をしていると、前の病院の退職理由として、「人間関係」とあげる人が意外に多い事に驚きます。そして上司や同僚のいい加減さをその根拠に挙げられます。
確かにその人からみれば、その観察は当たっているかもしれません。よく質問します。「では、あなたはそのことについて上司や同僚と話し合いましたか?」と。半分くらいの人が「いいえ、きちんと話し合ったことはありません」と答えます。仕事が好きで、病院が好きなのに、人間関係で退職することほどばかげたことはありません。人間関係の上手くない人は、例外はありますが、多くの場合我慢してしまう傾向があります。我慢の限界を通り越して退職してしまうのです。きちんと話し合うことが、同僚、上司との相互理解の第一歩であり、人間関係を上手くいかせる唯一の方法です。
今人間関係で病院を辞めると考えているあなた、一度話し合ってください。あなたの周囲にいる人たちと。辞めることはいつでも出来ますから!
次回は、勤務地、勤務条件、職業意識、人間関係について説明します。
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